老いたものの気持ちは分からないだろうと言われた時
〈きっかけ〉
仕事でお年寄りと話していた時に、
若い人には老いたものの気持ちは分からないだろうと言われました。
私は仕事でお年寄りと接することが多く、相手の気持ちを分からないなりに知ろうとしようと思い、あるお年寄りの方が「自分自身の課題として読んでいる」と言っていたこの本を読むことにしました。
〈あらあらすじ〉
認知症という言葉が人口に膾炙する前の時代における、認知症を抱えた男性とその家族、周りの社会の話です。認知症になった義父を介護することになった女性の目線で書かれています。
〈得たこと〉
お年寄りについて分かったこと
・お年寄りも十人十色
・若い人に面倒をかけたくない
・否定されることより、「はい、はい」と取り合ってもらえない方がさみしいこともあるということ
これらを踏まえてお年寄りと接する時に意識したいと思ったこと
・年をとると身体機能や判断能力、瞬発力などの衰えが出てくるということ。そしてそれは時が経てば自分にも降りかかってくることを認識すること。(パターンを知る)
・お年寄りも千差万別。上記のようなお年寄りの特徴を群として理解した上で、目の前の相手が何を求めているかを認知して、それにあった行動を取ること(パーソナリティを知る)
・すべてにYESと言ってくれる人が欲しいのではない。人としての尊敬はしつつ、価値観の違いをぶつけ合える相手がいるのも素敵だということ。